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海と山の繋がる所

2010年8月、北朝鮮とも国境が近い、韓国の江陵で行われたレジデンス「Gangneung Haslla International Residency 2010」 で制作した作品である。
右端に見える丸石と左側に浮かでいる枝は天井に吊るした滑車を通し、釣り合いを保っている。 小高い山を背にして、目の前には近いようで遠い異国の海が広がっている。
その山の中腹に在る、この 吹きさらしのコンクリートのギャラリーには、海からの潮の香りを孕んだ風がさらさらと吹き込んでくる。 すると、この宙に浮かぶ枝が、天井を通し繋がっている丸石の重みを頼りにゆっくりと回転を始める。

  微かではあるが、その回転はゆっくりと時を刻む時計のようでもある。 

 

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