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つつぬけの底


そのもの自体を細分化させていくことで、その中に何千、何万、何億という見ているだけでは見えてこない 別の空間が存在すると感じる。
  米一つとっても、それはどこか遠い地方の空気がその一粒に詰まっているであろうし、塩や他の素材についても同様である。そして、 製造する過程においてもまた、様々なもの、人が絡み合っており、それは、また別のものにつながって いるということである(海苔がお箸と繋がっていたり、梅干が秤とつながっていたり・・・)。まさにおにぎり一つ とっても、小宇宙の様相なのである。

 この作品は私とモノとの間にある時間と空間の繋がりを意識することによって現れた一つの繋がりの例である。

 

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