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くらしと信仰。
それは本来、私たちが生きていく上で最も密接な関係で、私たちの意識の根底に
根付いているものではないのか。
宗教や信仰という言葉が、現代の日本社会で、どれほどの意味を持ち、理解されているのか、
私たちは知っているようで知らない。

 

 

古代の日本人は、山、川、石、木、動物、植物などといった
自然物、 火、雨、風、雷などといった自然現象の中に、神々しい
「何か」を感じ取ったという。
同時に人々は自然に対し、恩恵をもたらす存在という認識とともに
人に危害を及ぼすものでもある という認識を持ち合わせていた。

古代人はこれを神々しい「何か」の力と考え、それらを鎮め、
恩恵を与えてくれるよう願い、 やがて、それを崇敬するようになった。

 

私たち日本人は、自然と共に生き

そして自らも自然の中に生きる「個」としての生き物ではなく

全体に溶け込んでいる自然としての生き物の意識を繊細に精神的に
感じてきた。

 

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